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かつていろんな人は言いました。「動物と子供は卑怯だよ!!」
かつて私も言いました。「動物と子供はあざといんだよ!わぁぁん!!」(でも泣いた)
動物モノが駄目な人は、まったくもって観る必要がない映画。
特に好きじゃなくても、嫌いじゃないなら観た分はほっこり出来る映画。
まあ予想通りでしょうけど、それがマーリー。世界一おバカな犬が巻き起こした、普通なんだけど普通じゃない日々のお話。
あらすじ>>>マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと(2008)
共にジャーナリストのジョンとジェニーは、結婚を機にミシガンから温暖なフロリダへ引っ越し、新生活をスタートさせた。また、子供が欲しいと願うも親になる心構えが整っていなかった2人は、子育ての予行演習にと子犬を飼うことに。そして、ジェニーの誕生日プレゼントとしてやって来たクリーム色のラブラドール・レトリーバー、“マーリー”が晴れて一家の一員となる。しかし、マーリーは夫妻の手に負えないほど元気が有り余っていた。ほかの犬や飼い主に飛びかかった挙げ句に顔中をヨダレまみれにし、家具を噛みちぎっては何でもかんでも食べたがる。さらには雷に異常なほど怯え、犬の訓練学校ではインストラクターからお払い箱にされる始末。それでも夫妻はマーリーとの忙しくも楽しい日々に心癒されていく。そんな中、彼らはついに子供を持とうと決意し、ジェニーはめでたく妊娠するのだが…。
[オススメするタイプ]
・ワンコ!ワンコ!!ワンコ!!!
・とにかく動物モノは好きなんだよ
・実はオーウェンに胸キュン
[オススメできんタイプ]
・ペットアレルギーなんです(映画ジャンルのこと)
まずオープニング、マーリーを追いかけて全力疾走するオーウェンを応援(シャレじゃないよ!)…じゃなくて。いや、オーウェン頑張れ!体力を取り戻せ!的な気分になるのは仕方ないんだけど、そうじゃなくて。こんな犬飼ってたら映画に出ない分の後1回や2回や3回(中略)くらいは「いらねー!もういらねー!!」って気分になったんじゃないかと思う。いや、廉さん犬飼ったことないけど。
飼ったことない奴にはわかんねーよ!と言われるでしょうが、オーウェンとジェン演じる若夫婦が、わんこを飼うためにブリーダーのところに行くシーンからそれを思う。あんなワケアリアリで安くなってるわんこ、普通は買わないよね…?少なくともセールわんことか言う前に理由聞くよね…?だってあんな幼少期なのに、既にブリーダーが口を濁す雄々しい事実が隠されてそうじゃないですか。一生付き合ってくんだから、もうちょっとしっかり選んだ方がいいんじゃないのか。
とか言ってるようじゃ、やっぱり飼い主歴ゼロな奴のタワゴトなんでしょうな。わんこと目と目が合ったら通じ合ってしまうナニカがあるんでしょうな。でもやっぱりフィーリングで選んでアレだったら、もうちょっと早く後悔しそうだと思うんだな。
つまり私は犬を飼ったことがないから、本当にはこの映画に感情移入は出来ないのだろう。犬と共に成長してきた人達ならば、「ああわかるわかるー!」というところがあるのだろう。
どう贔屓目に見てもダメわんこなのだけど、夫婦は一緒に成長していく。たとえターキーくわえて脱走し、ブラをくわえて脱走し、愛のプレゼントを飲み込み、訓練の鬼軍曹(にしか見えない)に腰を振り、海辺でクールじゃない真似をしてしまうわんこでも家族なのだ。いやでも見てる分には笑えるけど大変だろうなあ!
どうでもいいけど、タマをとられるマーリーに感情移入してブルーになってるオーウェンがとっても可愛かったです。仕方ないよね、男の魂はそこにあるんだもの…(実例:地獄の黙示録)
え、出番これだけ!?と思ってしまうキャスリーン・ターナーが演じる鬼軍曹…こと犬の訓練士。ちょうこええ。何かもう、犬じゃなくて飼い主にムチが飛びそうなほど怖え。この人が軍曹役で(違う)出ると知ったとき、ああきっとマーリーのおバカさに呆れながら、やがて愛すべき一面を知って自分の訓練一辺倒の考えを少し改め、夫婦とも何となく分かり合っていくんだろうな…とまで考えていたのにヘコヘコされて終わりとはびっくりだったぜ。マーリーは女の趣味が幅広いんだぜ。
何もかもが予定調和。犬と家族の映画ならば、絶対にこうだろうなという展開になる。わかってるのに涙する。卑怯だ、あまりにも卑怯だ。動物ものなんてこれだから!と唸りながら、それでもやっぱり泣いてしまうのだ。大変な子の方が子育てが終わってみれば思い出いっぱい、とか言いますが、わんこでもやっぱり思い出がいっぱい。愛された彼は幸せかな。そうなんだろうな。よかったな。そう思えて映画は終わる。
しかし私は、犬にも負けず劣らずオーウェンの上司を演じるアラン・アーキンにメロメロなのでありました。いいよオジサンいいよ。こんな上司欲しいなあ!