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映画の徒然メモ。他サイトでのログを移植中
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何と!エリック・バナがエド・ノートンに!!

…というのが制作決定時の第一感想だったわけだが。アン・リー版の壊滅的失敗を清々しくなかったことにして仕切り直しの一番。マーベルの本気度は、ついに自らスタジオを設立してこれと『アイアンマン』を撮ったことにも現れているけれども、何より演技派をアメコミ映画の主演に据えたのが面白かった。

あらすじ>>>
研究実験の事故で心拍数が上がると緑色のモンスター“ハルク”に変身してしまう、科学者のブルース。彼はその体質の軍事利用を狙うロス将軍から逃れなが ら、ミスター・ブルーなる謎の科学者と連絡を取り、元の身体に戻る方法を模索していた。潜伏していたブラジルからアメリカに戻ったブルースは、最愛の女性 ベティと再会。しかしロス将軍とその部下のブロンスキーが再び彼の捕獲作戦を実行し…。


[オススメするタイプ]
・アメコミ!アメコミ!
・往年ドラマ版のファン
・緑なエドはスクリーンで見るのが義務である

[オススメできんタイプ]
・アン・リーのハルク超おもろかった
・何でガンマ線で緑・巨大・兇暴になるのか理解できない
・そもそもアメコミ実写は無理があると思う

オープニングが秀逸であると思う。往年のテレビシリーズファンは、あのセットだけで嬉しくなるらしい。主役級4人のうち3人が顔見世し、余計な台詞が無いので観客は画面に集中する。ブルース・バナーがハルクになる前の生活、恋人、悩み、幸福―――そんなものはすっ飛ばして、ハルク誕生をオープニング・クレジットの間にやってしまったという、それだけでこの映画を評価したいくらいだ。(褒めすぎ)
だいたい客は、インクレディブルなハルクを観に来たんである。だらだらとブルースの親子問題なんか見せられても困るのである。悩むブルースは蝙蝠様に任せておけばいいんである。早くエドが緑になるのを観たいんである!
…最後のはともかく、つまりはアン・リーがよくよくハルクに向いてなかったね合掌。ということなんですが。

とにかく、初見の客にも状況設定をわからせるには最適。エドがずいぶんと脚本に手を入れたらしいが、とにかくあれはよかった。
私事ではありますが、わたくしウィリアム・ハートがかなり好きであります。なので彼が出てるだけでも嬉しいのに、オープニングのあの必死な顔はもう、ご馳走様としか言えないのであります!(黙って)
更に言えばマーベル・スタジオでの制作ゆえか、のっけから「スターク・インダストリー」と「ニック・フューリー」の名前が出てくるのも期待を煽ってくれるぜ。知らん人(大抵の日本人)には、何でこれがわざわざ字幕扱いなのかもわからんと思うのだが―――ラストの「あの人」とプラスして、日本ではこれと『アイアンマン』の公開が逆になっちゃったから余計に意味がわからなくなった。
あちこちで既出だけれど、「スターク」は[トニー・スタークで『アイアンマン』の主人公]。そしてニック・フューリーは[マーベルヒーロー勢揃いの『アベンジャーズ』で出てくる人物。]わかる人はもうここでマーベルの本気度を見て笑いが止まらないぞ!

というわけで、冒頭からブルース・バナーは逃亡者。どっかで見たことある人に怒りを抑える方法を学びながら、隠れ住んでおります。
とにかくエドが細っせー。前から細いけど細っっっっっせー。脱ぐとそれなりに鍛えた筋肉あるのに、服を着るとスーパー着痩せ君なんである。ラブリー。
そんな子が軍に追われてよたよた逃げるシーンは、まあ絶対捕まるだろと思いつつ応援してしまうわけですが。あの、どうでもいいけど現地での「わあ、おまえたちはわるものだな!」という集団のリーダーはスキンヘッドのせいなのか何なのか、すっごくおじいちゃんに見えて仕方なかったんですが俺だけかい?

ウィリアム・ハート演じる将軍自体は、ぶっちゃけそこまで魅力あるキャラに描かれていない。よくあるパターンの「父親」と「上司」であり、だからここまで好きなのは偏に中身がウィリアム・ハートであるからで…。

エドの相手役、リヴ・タイラーはエルフのときより顔が長くなくて眼鏡がとても可愛い。「It's okay」と何度も言う、その声が優しくてとても可愛らしいと思うのだ。たとえエドより逞しく見えても私は今回の君をプッシュするぞ!悪いのは君じゃない、あの細腰が悪いんだ!
とにかく一番輝いていたのは、荒い運転のタクシー(控えめ表現)にキレて(控えめ表現)、叫び散らすところ。エド君は口をぽかんと開けると途端にアホの子のように可愛らしくなるのだが、それと相乗効果でもっとも二人が愛らしいシーンと断言します。文句は受け付けません。

でもって今回の敵、アボミネーションことティム・ロス。いつもながらの怪演。
実際に軍人ぽいかと言われると日本人の美徳としてにっこり笑って次の話題を提供したいのだが、あのイカれた眼差しだけで素晴らしい。しかしながら体力が極端に向上して、吹き抜けの階段を上がらずに飛び移って上っていく姿はチンパでした。チンパ思い出した。猿の惑星だった。

当然ハルクはエドじゃないわけで、アボミネーションもティムじゃないわけで。二人の肉弾戦はそれなりに見られたけれど、ちょっと可もなく不可もなく、だったかな。告白しますと、アボミネーションの股間が剥き出しつるっつるなのに気をとられました。エドはよく伸びるパンツ買ってまで守り通した魅惑の地帯だというのに!

ところで私が「わあ!いつ出てくるんだろう」とヒッチコックじみて楽しみにしているというか、最早探すのが義務のように思ってしまうツートップのひとりであるスタン・リーは今回もオイシイ役どころでございましたね。ちなみにツートップのもうひとりはシャマランです。おまいら出すぎ。

ラストの「あの人」の登場、意味がわからなかった人が多数の気がしますが―――とにかくマーベルヒーローが集合する『アベンジャーズ』というシリーズへの布石であるわけです。同じマーベル・スタジオが作ってるんだから権利もOK、オタク心的にもマーベルなんだから心配ナッシング。ここまで気を持たせておいてやらないなんて言うんじゃねぇぞゴラァと言いたいところですが、「ヒーロー映画に別のヒーローが出てくるのをやってみたかったんだってばぁ」的なことを制作サイドは言っているわけでして。可愛く言ったって騙されないんだからね!(別にこんな言い方はしていない)
カットされたシーンに、マーベルヒーローのひとりであるキャプテン・アメリカとハルクが邂逅するシーンがあったそうで、ここでも本気を感じるのだけどなぁ。やってほしいなぁ。
まあ、キャプテン・アメリカも映画化されるらしいしファンとしては待つばかりですね。前に映画化の話があったとき、候補に上がっていたのがブラッド・ピットだったという事実だけで、私の頭の中では

崖の上でしょんぼりなエド
 ↓
肩を叩かれる
 ↓
サムズアップのブラッド
 ↓
ハルクが殴り飛ばしてキャプテン星になる

というミニ劇場が繰り広げられていますが。とにかく今回のハルクは観て損はないんだぜ!
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