映画の徒然メモ。他サイトでのログを移植中
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へーぇ…この脚本で1000万ドルか…。
いや、面白かったですよ?やっぱりシャマランは途中までは実に見事に客を揺さぶる波長みたいなものを知ってるし。これは要するに宗教的なものを取っ払って観ると、物語の「伏線」とか「ご都合主義」に対する何か、のような気がしなくもない…と思ってはみたものの、何度か観ると(観たんか)シャマランそゆこと考えたんじゃないんだけど!と画面から言われてる気分に。彼の作品に共通するテーマは間違いなく詰め込まれているのだが、紛れもなくシャマランはオタクだということを、また思い知らされた作品。
あらすじ>>>
ペンシルバニア州バックス郡。グラハム・ヘスは妻を交通事故で失ったことにより、神の存在を疑い、牧師をやめて農場を営んでいる。ある朝、ヘス家のとうもろこし畑に巨大なミステリーサークルができていた。最初はいたずらかと思ったが、飼い犬が突然凶暴化。また、世界中に同じことが起きており、町の人々は次々とミステリーサークルから遠い地域に避難していく…。
[オススメするタイプ]
・いいじゃないシャマランだもの
・シャマランだもの
・シャマランだもの(大事な条件なので3回言いました)
[オススメできんタイプ]
・『シックス・センス』は認めるけど…
・SFは好きじゃない
・濃い顔は苦手だ(それって)
いや、面白かったですよ?やっぱりシャマランは途中までは実に見事に客を揺さぶる波長みたいなものを知ってるし。これは要するに宗教的なものを取っ払って観ると、物語の「伏線」とか「ご都合主義」に対する何か、のような気がしなくもない…と思ってはみたものの、何度か観ると(観たんか)シャマランそゆこと考えたんじゃないんだけど!と画面から言われてる気分に。彼の作品に共通するテーマは間違いなく詰め込まれているのだが、紛れもなくシャマランはオタクだということを、また思い知らされた作品。
あらすじ>>>
ペンシルバニア州バックス郡。グラハム・ヘスは妻を交通事故で失ったことにより、神の存在を疑い、牧師をやめて農場を営んでいる。ある朝、ヘス家のとうもろこし畑に巨大なミステリーサークルができていた。最初はいたずらかと思ったが、飼い犬が突然凶暴化。また、世界中に同じことが起きており、町の人々は次々とミステリーサークルから遠い地域に避難していく…。
[オススメするタイプ]
・いいじゃないシャマランだもの
・シャマランだもの
・シャマランだもの(大事な条件なので3回言いました)
[オススメできんタイプ]
・『シックス・センス』は認めるけど…
・SFは好きじゃない
・濃い顔は苦手だ(それって)
シャマランの作品は、すべて「人生の意味」を失った人間が「現実世界で奇跡に出会い」「己の存在意義を知り」「人生の意味を取り戻す」物語である、と思う。予定調和といえばそのとおりで、今のところこのストーリーラインからはみ出ていない。これが彼の目指すものならば、この作品も断じて失敗作ではない。シャマランはしくじってなどいない。ただちょっと観客にとっては予想外で予定外のスパイス加えちゃう癖があるだけでゲフンゲフン!
中盤までは驚くほどの緊迫感が漂っている。ツッコミ入れるべきはどう見ても兄弟じゃないメルギブとホアキンだけであり、それも「濃い」という共通点を見出してからは心安らかに(かどうかは不明)見ていられる。絶対に、この脚本に億単位の金を払おうと決意した偉い人(知らないけど)は、ここまでを読んで「よっしゃシャマラン!ここから大どんでん返しだな!シックス・センスばりに観客吃驚だな、買ったるわい!!」と思ったに違いないのでありますが。
出現するミステリーサークル。様子のおかしくなっていく我が子。逃げ出していく人々。普通という観念が狂い、どんどん主人公は追い詰められていく。そしてシャマラン登場。(思えばここで既にあきらめておくべきだった)
観客の心拍数は上がる。息は詰まる。影と音、そしてメルギブの演技で高まる緊迫感。扉の向こうにいるモノは、エイリアンと見せかけて何なんだ?おいおい何を見せてくれるんだオラドキドキしてきたぞ!…え?一匹?ゆび?…あれ?
エイリアンと見せかけてバッチリエイリアン登場
…いや、とりあえず吃驚はした。比喩じゃなくひっくり返りそうになった。つかマジで笑った。はっきりと己の時間が止まるのを感じた。…すごいよシャマランさん…これで絶対大マジで作ってるだろうところがアンタのすごいところだ。しかししつこいくらいに言っているが、奴等は姿を見せてはイカンのだ。
技術力の問題ではなく、これはもう仕方ない。日本人のDNAは妖怪なら受け入れられてもエイリアンは吹き出してしまうのだよ。(サンプル:俺)
つまりアレだ。スリラーとするなら敵がチャチすぎるし、家族の絆アーンド信仰再生感動物語ならその触媒がよりによってエイリアンだ。正直姿を現した奴等が怖いかって、カッと見開かれた娘のマナコの方がまったくもって怖かったくらいだ。
皆さん演技が上手くていらっしゃる。メルギブもホアキンも匿名だろうと苗字は当てられる自信ありの顔してらっしゃるカルキン印のローリー君も、娘も(名前知らん)。特にホアキン演じるニートな弟、メリルさんが「奴等」を撮った衝撃映像を見る時の表情やら何やらはとーーーーーっても素晴らしい。それだけに笑える。
だって普通のコントにしか見えない歩き方で横切ってくんだぜ仮にもエイリアンが!!
私だったら追っかけるね。ご先祖様の狩猟本能に火がつくね。追っかけて捕まえられそうだもんね、あんなヒョコヒョコとヒゲダンスみたいな足取りで歩いてくエイリアン。無駄に体格が人間ぽくでかいグレイみたいなので、はっきり言ってブレてる映像じゃ全身タイツにしか見えん。
だからホアキンの名演技も、「落ち着くんだホアキンよく見てみろあれなら勝てる!」と間違った声援を送って終わりになってしまうのだ。
で。
最終的に、指やら足やらブレ映像やらしか出てなかった奴等が、ついにはっきり主人公たちの前に姿を現すのがクライマックス。おおシャマランやはり出し惜しみして観客を怖がらせてきた分スゴイもの見せてくれるんだろうな!と期待ムンムン。
振り返ったらそこにいる「敵」。目の当たりにした恐怖の源に、主人公達はショックで硬直。何とこれが今までの敵、恐るべきエイリアン!
腰を落とすようにして身構え、メルギブの愛する息子を抱えたエイリアンの姿は!!
♪ペプシマ~~~~ン♪(乾燥気味)
懐かしすぎてもう若い子はご存じないでしょうか。そういうイキモノがかつていたのです。銀色のニクイ奴でした。
今回のエイリアンは彼の親戚だと思われます。間違いありません。だって…だってなんかプシュプシュ言ってるし…何より格好がもう…
駄目だ目をそらさないと吹く。(クライマックスだってのに)
そんなこんなで私がメルギブと180度逆の理由で固まり戦いている間も、クライマックスは容赦なく進むわけで。ひからびペプシマンを倒さなくては息子が危険。たとえエイリアンでも逃げるわけにはいかない!と、捨て身の地球人が挑んだ撃退方法は―――
バットで殴る。殴る。とにかく殴り飛ばす。
人間もしょせん動物、道具も武器も碌なもんがなければ当然そうなるのは自明の理。しかしペプシマン反撃しない。なんか哀れそうに腰屈めてよろよろしてる。どうやら毒ガス吐けるのに頼り切って、身体の方は鍛えていなかった模様だ。知能は高かろうが肉体派とは程遠けりゃ、キレた人類には負けるに決まっている。それとも地球にやって来た団体はヒョロい学者だったのか、引退した年代のツアー客だったのか。
クライマックス前に消してしまったテレビでは、撃退方法らしきものが途中まで告げられていたのだが、あれはもしかしたら「意外に原始的な方法なんですが、殴れば弱かった模様です」とか言われてたような気がするんだぜ。
しかしそれだけじゃない奴等の弱点。極めつけで水。水かかっただけで溶けるエイリアン。水イコール死ぐらいの劇薬っぷり。
…だったら何で表面のほとんどが水の惑星に来たんだよ、お前等。しかも言いたくはないが、人類だってその身体のほとんどが水だ。君達にとっちゃここは死の惑星だ。
何だろう…よっぽど切羽詰ってたのかな…(だんだん気の毒になってきた)緊急事態で着陸したら、リーサルウェポンと対決しなきゃならなくなったなんて…(どんどん気の毒になってきた)
いや、あそこまで見逃せないのに見逃してしまうクライマックスもめったにない。すごい。ある意味必見。目をそらすな見届けろ!見てグラハム!!
結局予定調和で平和と信仰が戻ってくるわけで、予言となった「妻の言葉」は、何かがわかっていて言ったのかそれともただ単に幻覚だったのか―――いや、このストーリーでそんなことは重要ではないのだ。偶然なんてものは存在しない、すべてに理由がある、というのがシャマランスタンスなのだから。つまりはすべてが映画の為にあるという、ある意味当然のことを力技で真剣にやってくれる、それがシャマラン。
しかし監督、ちょっと今回は出すぎだ。
中盤までは驚くほどの緊迫感が漂っている。ツッコミ入れるべきはどう見ても兄弟じゃないメルギブとホアキンだけであり、それも「濃い」という共通点を見出してからは心安らかに(かどうかは不明)見ていられる。絶対に、この脚本に億単位の金を払おうと決意した偉い人(知らないけど)は、ここまでを読んで「よっしゃシャマラン!ここから大どんでん返しだな!シックス・センスばりに観客吃驚だな、買ったるわい!!」と思ったに違いないのでありますが。
出現するミステリーサークル。様子のおかしくなっていく我が子。逃げ出していく人々。普通という観念が狂い、どんどん主人公は追い詰められていく。そしてシャマラン登場。(思えばここで既にあきらめておくべきだった)
観客の心拍数は上がる。息は詰まる。影と音、そしてメルギブの演技で高まる緊迫感。扉の向こうにいるモノは、エイリアンと見せかけて何なんだ?おいおい何を見せてくれるんだオラドキドキしてきたぞ!…え?一匹?ゆび?…あれ?
エイリアンと見せかけてバッチリエイリアン登場
…いや、とりあえず吃驚はした。比喩じゃなくひっくり返りそうになった。つかマジで笑った。はっきりと己の時間が止まるのを感じた。…すごいよシャマランさん…これで絶対大マジで作ってるだろうところがアンタのすごいところだ。しかししつこいくらいに言っているが、奴等は姿を見せてはイカンのだ。
技術力の問題ではなく、これはもう仕方ない。日本人のDNAは妖怪なら受け入れられてもエイリアンは吹き出してしまうのだよ。(サンプル:俺)
つまりアレだ。スリラーとするなら敵がチャチすぎるし、家族の絆アーンド信仰再生感動物語ならその触媒がよりによってエイリアンだ。正直姿を現した奴等が怖いかって、カッと見開かれた娘のマナコの方がまったくもって怖かったくらいだ。
皆さん演技が上手くていらっしゃる。メルギブもホアキンも匿名だろうと苗字は当てられる自信ありの顔してらっしゃるカルキン印のローリー君も、娘も(名前知らん)。特にホアキン演じるニートな弟、メリルさんが「奴等」を撮った衝撃映像を見る時の表情やら何やらはとーーーーーっても素晴らしい。それだけに笑える。
だって普通のコントにしか見えない歩き方で横切ってくんだぜ仮にもエイリアンが!!
私だったら追っかけるね。ご先祖様の狩猟本能に火がつくね。追っかけて捕まえられそうだもんね、あんなヒョコヒョコとヒゲダンスみたいな足取りで歩いてくエイリアン。無駄に体格が人間ぽくでかいグレイみたいなので、はっきり言ってブレてる映像じゃ全身タイツにしか見えん。
だからホアキンの名演技も、「落ち着くんだホアキンよく見てみろあれなら勝てる!」と間違った声援を送って終わりになってしまうのだ。
で。
最終的に、指やら足やらブレ映像やらしか出てなかった奴等が、ついにはっきり主人公たちの前に姿を現すのがクライマックス。おおシャマランやはり出し惜しみして観客を怖がらせてきた分スゴイもの見せてくれるんだろうな!と期待ムンムン。
振り返ったらそこにいる「敵」。目の当たりにした恐怖の源に、主人公達はショックで硬直。何とこれが今までの敵、恐るべきエイリアン!
腰を落とすようにして身構え、メルギブの愛する息子を抱えたエイリアンの姿は!!
♪ペプシマ~~~~ン♪(乾燥気味)
懐かしすぎてもう若い子はご存じないでしょうか。そういうイキモノがかつていたのです。銀色のニクイ奴でした。
今回のエイリアンは彼の親戚だと思われます。間違いありません。だって…だってなんかプシュプシュ言ってるし…何より格好がもう…
駄目だ目をそらさないと吹く。(クライマックスだってのに)
そんなこんなで私がメルギブと180度逆の理由で固まり戦いている間も、クライマックスは容赦なく進むわけで。ひからびペプシマンを倒さなくては息子が危険。たとえエイリアンでも逃げるわけにはいかない!と、捨て身の地球人が挑んだ撃退方法は―――
バットで殴る。殴る。とにかく殴り飛ばす。
人間もしょせん動物、道具も武器も碌なもんがなければ当然そうなるのは自明の理。しかしペプシマン反撃しない。なんか哀れそうに腰屈めてよろよろしてる。どうやら毒ガス吐けるのに頼り切って、身体の方は鍛えていなかった模様だ。知能は高かろうが肉体派とは程遠けりゃ、キレた人類には負けるに決まっている。それとも地球にやって来た団体はヒョロい学者だったのか、引退した年代のツアー客だったのか。
クライマックス前に消してしまったテレビでは、撃退方法らしきものが途中まで告げられていたのだが、あれはもしかしたら「意外に原始的な方法なんですが、殴れば弱かった模様です」とか言われてたような気がするんだぜ。
しかしそれだけじゃない奴等の弱点。極めつけで水。水かかっただけで溶けるエイリアン。水イコール死ぐらいの劇薬っぷり。
…だったら何で表面のほとんどが水の惑星に来たんだよ、お前等。しかも言いたくはないが、人類だってその身体のほとんどが水だ。君達にとっちゃここは死の惑星だ。
何だろう…よっぽど切羽詰ってたのかな…(だんだん気の毒になってきた)緊急事態で着陸したら、リーサルウェポンと対決しなきゃならなくなったなんて…(どんどん気の毒になってきた)
いや、あそこまで見逃せないのに見逃してしまうクライマックスもめったにない。すごい。ある意味必見。目をそらすな見届けろ!見てグラハム!!
結局予定調和で平和と信仰が戻ってくるわけで、予言となった「妻の言葉」は、何かがわかっていて言ったのかそれともただ単に幻覚だったのか―――いや、このストーリーでそんなことは重要ではないのだ。偶然なんてものは存在しない、すべてに理由がある、というのがシャマランスタンスなのだから。つまりはすべてが映画の為にあるという、ある意味当然のことを力技で真剣にやってくれる、それがシャマラン。
しかし監督、ちょっと今回は出すぎだ。
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