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ある意味正しく期待通り。期待以上のものはなく、期待以下のものもない。考えるな感じるんだ!スケールはでかく謎は浅く!という、いつものブラッカイマー節が炸裂。いや、こういう「キタイドオリ」な娯楽大作を提供し続けられるブラッカイマーはやはりすごいと思う。見ている間は楽しめる、それは究極で言えば真髄だよね。
あらすじ>>>
史上最も謎に満ちたリンカーン暗殺事件。その暗殺者ジョン・ウィルクス・ブースの日記から失われた18ページ…恐るべき陰謀が秘められたその一部が発見された。だが、そこにはゲイツの祖先が、暗殺者の属する秘密結社ゴールデン・サークル騎士団の一員として名を連ねていたーー。何者かによって故意に汚されたゲイツ家の名誉を守るために、リンカーン暗殺者の日記をめぐり、ビルとその仲間たちが再び動き出す。
[オススメするタイプ]
・とにかく大風呂敷を広げて楽しませて欲しいぞ
・余計なことは考えずに楽しませて欲しいぞ
・スカッとしたいぞ
[オススメできんタイプ]
・伏線が気になるんですけど
・細かいことが気になるんですけど
・もっと深みが欲しいんですけど
前作を見てなくてもある程度楽しめるのは、ブラッカイマー作品の基本(なのか?)。だけどキャラクター的には一応見ておいた方が、当たり前だけどやはりいい。特にニコ兄演じるベン・ゲイツの助手、うっかりワトソン君立場なライリーについては、「この子全然変わって無い…!いやグレードアップしてる!(オバカが)」という、温かい目で見られること請け合い。でもって二作目の王道として一作目でくっついたカップルは二作目では倦怠期―――いや、つまりは観客が見ていない間に紆余曲折あったらしく、アビゲイルとベンは別居状態。道理で生え際が苦労してる感じだよベン。
さて、パパンと共に「南北戦争時代、うちのご先祖様は偉かったんだゾー!」と誇らしく語っていたベンに、客席からエド・ハリス演じるウィルキンソンのツッコミが入ります。「うちに伝わる史料だとあんたの先祖は悪玉じゃい!」と言われ、パパンと共に真っ青。そんなことないもん!おじいちゃん嘘つかないもん!とばかりに、先祖の汚名を晴らすべくゲイツ親子は立ち上がるのです。
前回からのキャラ、パパンは勿論ジョン・ボイト。でもってハーヴェイ・カイテル!どう見ても悪役地味に渋く今回も画面を引き締めてくれます。オヤジはいいねぇ。オヤジといえば前作悪役のボロミア(違うだろ)が逮捕されてしまったので、今回はエド・ハリス。いやもう出てくるだけでテンション上がったね!ミスターハリスの悪役が大好きです。悪じゃなくても好きですが、こう、あの美しい瞳が紳士的に凶悪にきらめく姿が大好きです!「ザ・ロック」の時の眼差しは美しかったなァ…気づけばこれもブラッカイマーの罠。しかもニコ兄もいる罠。
そしてもう一人新キャラとして、ベンのママン登場。ヘレン・ミレン!!いやもう出てくるだけでテンションが(以下略)。お美しいなァ。オヤジも好きですが、年取って凛とした女優さんが大好きです。パパンと離婚して30ウン年、「少しは彼女も丸くなってるかも」と自分に言い聞かせているパパンの目の前で、「この性悪女!」と喚いてママンの部屋から飛び出してくる女学生(ママンは教授)。「…変わってないみたい」と息子に囁くパパンには、哀愁と諦念が漂っていました。この夫婦最高。正直ベンとアビゲイルより、こちらのシニアカップルの方をもっと映していただきたかっ…それじゃ私みたいな客しか呼べないのか。そうか。
しかしエド・ハリス、そろそろいい年なんだから組み分けではシニア組に入れてあげてほしかった。それじゃ話が進まないどころか、オヤジが二人してヘレン様に振り回されて終わりそうだが。アラ嫌だオイシイ!(そんな)ラスト近くの肉体労働には思わず涙。もっとベン頑張ってやれよ!(ストーリーが変わる)
ラストまで大変予想通り、観客は何も考えずにいればブラッカイマーさんが魔法の絨毯に乗せて完結まで連れて行ってくれます。最後まで残る疑問はひとつだけ。
どうしてヘレン様とボイドさんからニコ兄が生まれるの?
そしてナショトレ3としては、脱獄ボロミア再び!を期待です。