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映画の徒然メモ。他サイトでのログを移植中
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※2001年のリ・イマジネーション版であります。

言いたいことは数あれど。
オリジナルを忘れれば結構観られなくもないものに仕上がってはいましたね、勿論。
ただ問題は、脳内の最後の部分ではオリジナルを忘れられっこないってことですが。

あらすじ>>>PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001)
西暦2029年。惑星間の偵察を行っていたスペースステーション、オベロン号は、宇宙空間の異常を認め、チンパンジーのパイロット、ペリクリーズが偵察に向かう。しかし、彼はそのまま消息を絶っていまい、宇宙飛行士レオは彼の後を追って偵察ポッドに乗り込む。しかし、彼の乗ったポッドは謎の惑星に墜落、なんとか脱出したレオだったが、彼はそこで猿に人間が支配されている光景を目のあたりにするのだった…。

[オススメするタイプ]
・68年版を見てないんだぜ
・68年版がトラウマで上書きしたいんだぜ
・人間が猿メイクしたってしょせん人間なんだぜ

[オススメできんタイプ]
・68年版大好きだったよ!
・技術が進んでるんだからもっとすごい筈だよ!

SFX、オリジナルの時代からは格段に進歩してるだけのことはあり。
メイクもより自然に猿であり。
スゴイ、はず。なんだが。

スゴイんだけどチャチいんだ。
なんか技術に頼りすぎて、肝心の中身がなくなっちゃった感が否めん。そもそもが昔の「チャチい」筈の特撮の方が、どんどん素晴らしく思えてくるから不思議。
リメイクではなく再創造(リ・イマジネーション)だと公開当時からうるさいくらい言ってましたが、これは逃げの一種だと思う。リメイクだって言ったらバッシングされそうだから。
だいたいがジョージ・クルー兄さんも言っておられます。「リメイクってのは名だけ知れてて駄作をやるべきだよ!そうしたら叩かれずに済むもんね!HAHAHA!!」
うん、この映画にもその至言を捧げたい。無理して作り直さなくてよかったじゃんか…68年版で充分、いや必要にして唯一。唯一の金字塔ではないか。
残念いくらティム・バートンでも勝てませんでした!というお話だと思う。

いやーしかし猿。猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿ウキャッ猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿
マイケル・クラーク・ダンカンもヘレナ・ボナム=カーターもポール・ジャマッティも猿でした。でもまあ目の辺りには人間の部分が残ってたので見分けはつく。当たり前だが人間が演じてるんだし。
しかしその中に一匹すごいヤツが。ティム・ロス…すごすぎ。あんたホンモノだよ!ホンモノのチンパンだよ!!(誉めてます)何であんなにことごとくがチンパンくさいんだよ!(誉めてます)

でもヘレナのメイクは半端に猿でちょっと。あれなら全然ジーラ(オリジナル)の方がいいなぁ。
それはやっぱり、あまりにも猿にしちゃうとマーク・ウォルバーグとの恋愛めいた感情が芽生えないからなのか?とも思ったけどそれは無問題ですよね?むしろマークん(愛称込み)は猿の役でしたよねすみません猿顔なだけでした。
最初キャスティングされてたのがデイモンさん家のマット君だったことからして、製作側はこんなところでも人間と猿の境目を曖昧にしたかったとしか思えん…。結局マット君はこっち断って、そしたらマークんがこっち取るために断った『オーシャンズ11』に出ちゃって、あの愉快なクルー兄家が出来上がっちゃう運命の不思議なわけだけどな!

猿と人間の対立というか、あの残酷なまでの反転は(比べるまでもなく)やっぱりオリジナルの方がいい。どうもこっちだと主人公の悲劇が今ひとつ感じられないのだ。だってわりかしすぐ仲間(?)にも出逢えるし協力者も得られるし。あんまりひどいことされてないし。(オリジナルのタイラーほどにはな)
何でだろ?と思ってたら、ひとつの答えが出ました。
この惑星の人間はちゃんと喋れるのよ。レオと意思の疎通が出来るのよ。
だからあんまり悲劇性が前面に出ないんだね。単にあれだ、猿にオプションがついただけ。

チンパンはセード将軍さえ覚えておけば何とかなるからいいんだが、ゴリラが見分けつかないのよ本当に…タガワさんが演じるクラルは毛色が違うからまだいいとして、軍の方。マイケル何処にいるの?と何回も思った。この映画じゃなきゃ見失うわけがないだろあの人!何度わからなくなったと思ってんだよ!(逆ギレ)だって顔はみんな同じだし、結構みんな深みのあるいい声してるんだもん…。そう、ゴリラさん達は揃って美声。きっとモテモテに違いない。(つかまんま黒人さんの比喩…?)

オリジナルの主役、チャールトン・ヘストンがあの役で出るのは笑いどころ。(私的に)顔もすぐわかるぞ。顔でわからなくても、声が特徴あるからすぐわかる。ああいう重なりは面白い。
レオが捕まるシーンにも、オリジナルにも出たあの人がちょっとだけ出てるのでご注目!台詞はないが。

まあ、猿も人間も猿顔も特にキャスティングに不満は無いんですヒロイン除いて。
悪いけどおとなしくシンクロやっときゃよかったんじゃないのか、エステラ・ウォーレン…。演技力ないんだから、君の役どころ(原始人みたいな服着た色っぽいヒロイン)としては「猿に手荒に扱われるシーンで服が脱げそうになる」「逃げる途中で水に浸かって体の線丸見え」は外しちゃいけないだろう。わかってませんよけしからんですよ。
半端にエロくさい唇してるのに…勿体無い…(観賞後一番の悔恨)

この星が「猿の惑星」になった理由はなかなか好きかもだ(字幕:T田なっち)
結局レオが悪いってことだが。

ここからネタバレ。矛盾と言うか不満と言うか。[まず、猿と人間和解早すぎってのもある。ペリクリーズが乗ってたポッドに人間のレオが乗れるのかってのもある。そもそもヘルメットや宇宙服はなくていいのかい?とか。
それよりも、あのラストは何なのだ。オリジナルで使ったあのモニュメントに対抗するのは、もうあれしかなかったのか?オリジナルは衝撃だったけどあれは笑撃だね。だって元々チンパンに似てるしな…(至極失礼)
それにしてもあれは一体どういう意味だったのか?

①タイムパラドックスが生じた
②やっぱりあの惑星は地球だった
③あれは実は「レオの目にはこう見えている」というだけであり、レオの心理を表している

こんなもんかな、雑誌で見た意見は。
見た直後に思ったのは、①。②は問題外だ、あそこまではっきり「地球じゃない」ことを示してるんだから。あれで②だったらなってなさすぎ。③は何か穿ちすぎ。そこまで考えてるとは失礼ながら思えない。そうすると①しかないんだけど…ないんだけど!どんなにタイムパラドックスをいじり回してみても、あれがセードである必然性が私にはわかりません。
一番正しいのは、④ただ単に製作者側がインパクトを狙った てんだと思うんだけど。実際言ってたしな、「正解はありません。皆さんが考えた答えが正解なのです」
]

それは逃げだろ。

いや、曖昧でもいいよ?客に解答を委ねてもいいよ?でもそこには、少なくとも示されてはいないけど正解がなくちゃな…。最初っから正解なんかないで作り逃げってのはな。誰でも出来るだろ。

これを観るなら68年版を観て欲しい。しかしDVDパッケージは大いなる反則なので、見ないようにして抜き出してほしい。そしてトラウマに浸かるがよい!(お前)
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