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映画の徒然メモ。他サイトでのログを移植中
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確か公開日に朝イチで観に行ったんだった。何がお前をそうさせたのか、今となっては忘却の彼方です。アメリカでの評判読んで、うきうきしてたんだろうか。
当時のメモには、「会場前に並んでいたのは映画なんか観そうにないガングロ女子高生の集団、ラブストーリーを観に行った方がいいんじゃないかと思うほどずーっと抱き合ってキスしまくりのカップル、仮にも怖い映画なんか観たらあっという間に御昇天して“少年が見える死者”の仲間入りをしてしまうんじゃないかと心配してしまうおばあさま方の集まり。こんなに客層が違う人間を引きつけるとは、さすが天下のシックス・センスだぜ!」とあります。評判だったんだなぁ。このメモはどうかと思うが。

あらすじ>>>
小児精神科医の第一人者マルコムはある晩、妻アンナと自宅にいたところを押し入ってきた10年前に治療した患者のヴィンセントに撃たれた。ヴィンセントは彼を撃つと自殺し、この事件は彼の魂に拭いがたい傷を残した…。1年後。フィラデルフィア。妻アンナと言葉を交わすこともできず悶々とする日々を送るマルコムは、他人に言えない秘密を隠して生きるあまり心を閉ざした8歳の少年コールに出会った。彼の秘密とはなんと死者が見えること。彼はこの秘密を母リンにも話せず、友達からも異常者扱いされて苦しんでいた。

[オススメするタイプ]
・奇跡的にまだネタバレされてない人
・あら探しせずに素直に受け取る人
・1度見てびっくりした人

[オススメできんタイプ]
・いきなり脅かさないでよ心臓悪いんだから!
・いろいろと勘繰ってしまう人(素直に見た方がこればかりは面白い)

さて、この映画は冒頭にブルース・ウィリスからのお願いが入ることでも有名。「この映画のストーリーには、ある“秘密”があります。これから映画をご覧になる皆様は、その秘密をまだご覧になっていないお友達やご家族に、決してお話にならないようお願いします。」
今となっては使い古しであるこのお願い、どこが秘密やねん!と言いたくなる映画でも使われていることも多いですが、今回はやはり然り!この「秘密」を知ってから観るか、知らないで観るか。それだけで印象がかなり違ってしまうストーリー。
当然知らないで見た方が、衝撃は強い。重度のネタバレになってしまうこの「秘密」、今ではほとんどの人が知っているでしょう。未見でしかもまだネタバレされてない人がいるならば、ぜひ観てみてほしい。

まあ、あるひとつの疑いを持てばすぐにわかってしまう秘密ではある。事実、ストーリー内でネタバレされる前に見抜くことも、そう難しいことではない。だからこそ、この映画は「見抜いてやろうではないか待ってろブルース!」ではなく、「あらあらどんなことが起こるのかしら」と、一種頭を空っぽにして、ただ与えられる映像のみを素直に追っていった方が楽しめるんじゃないか…と思う。
一度驚けば、そのネタバレを知った状態でもう一度冒頭から観るとなお楽しい。リピーターが当時多かったのも頷けるんだぜ。

小児精神科医のブルース・ウィリスが、心に傷を持つまだ少年だったハーレイ・ジョエル・オスメントに出会い、彼を救おうとするけれども、ハーレイは死者を見ることが出来てさあ大変!という物語。一にも二にも、死んだ人が見えるという能力あってのストーリーだ。
とにかくこの子役だったハーレイ君が上手い!八の字眉毛とひし形の口で幽霊に怯える演技は天下一品と言えましょう(褒めてます)。『フォレスト・ガンプ/一期一会』での息子役だったと聞いてびっくりしたもんですが、今回は演技というのを忘れるくらい上手い。アカデミー助演男優賞に史上最年少でノミネートされたのも納得だ。
「ウィリスと子供」という組み合わせは『マーキュリー・ライジング』を思い出させるけれど、あの映画では子役に食われていた(印象薄かったもんなー…)ウィリスも今回は大丈夫!ラストに近づくにつれて冴える名演技を見せてくれてカッコイイぜ。

 映画の見所としては、カメラワークと音楽の融合。幽霊が出てくるシーンのカメラの切り替え、音楽の盛り上がりは恐怖心を煽り続けて素晴らしい。「観客を怖がらせるツボ」を実に心得た映画なので、下手に考えずにそれに乗ってしまうのがベストな鑑賞方法かと。ただし心臓の弱い方、妊婦さん、高血圧の方などはご覧になるにはちとキツイかもだ!(ジェットコースターと同じ制限やね)

シャマラン監督は「色」をキーワードに使う監督だと個人的に思うのだけれど―――『ヴィレッジ』では顕著だったし―――これでも既に「赤」と「白」が効果的に使われている。マルコムの家のドアノブ、テントの色、日記の文字、追いかけた風船はすべて赤色。赤は不吉でよくない色、というイメージだ。ミーシャ・バートンとは気づかなかった、観客の心臓を見事に止めてくれる「テーブルの下から出てくる少女」の母親も、赤い服。すべて広義での良くないこと、不吉なことを示しているのだと思う。そして白は、もちろん「幽霊と接するときに白くなる息」に集約されているわけで。

その監督、コールの母親にカウンセリング(?)を薦める小児科医でちまっと出演。今となってはこの程度で止めておけばよかったのにとしか思えないチラ出演なんである。君は監督回数を重ねるにつれて、出すぎなんである。

最後にネタバレひとつ。映画の秘密、[マルコムは既に死んでいる]ということを表しているシーンはたくさんあるけれど、初対面で[コールが教会に駆け込む]ところからして、気づいてしまえばあからさまだよね。コール少年にとって、[「教会はいつも逃げ込む場所」]だったわけだし。

ちなみに冒頭シーンで、ブルースを撃つ元患者のヴィンセント。彼を演じてるのはウォルバーグさん家の9人兄弟の下から2番目、ドニー・ウォルバーグ。マークんことマーク・ウォルバーグのお兄ちゃん!地味にこの人好きなんだ…『ドリーム・キャッチャー』が忘れられない。

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