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映画の徒然メモ。他サイトでのログを移植中
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果たして日本中で何人が「アイロンマン」と読んでしまうのか…と余計な心配をしつつ、あまりにも日本ではメジャーではないヒーローに演技派、ダウニーJrを迎えた素晴らしく大興奮できるアメコミ映画だよ!と太鼓判を押しておく。「大金持ちで」「特殊能力は持たないけど」「家内制手工業で何とかする」点で、どうにも蝙蝠様とカブる鉄男さん。ま、ただの人間なのにスーパーヒーローやろうとしたらそれなりにそれなりのナニカ(答:金)がいるよね…どっかの宇宙人とはスタート地点からして違うものな!(それは蝙蝠様に対する皮肉であろう)


あらすじ>>>アイアンマン(2008)
米国政府と契約を結ぶ巨大軍事企業スターク・インダストリーズの社長で、発明家としての顔も持つトニー・スターク。彼はある日、自社新型兵器のデモ実験に参加するためアフガニスタンへ赴き、みごと実験を成功させる。だがその直後、テロリスト集団の襲撃に遭い、胸に深い傷を負ったまま囚われの身となってしまう。さらに、一味のために最強兵器の開発を強制されるトニー。しかし、彼は一味の目を盗んで飛行可能なパワードスーツを開発、それを身につけ、敵の隙をみて脱出し生還を果たす。そして、この一件で自社兵器がテロ組織に利用されているのを目の当たりにし、ショックを受けたトニーは会社として武器製造を中止する一方、テロ撲滅を誓い、秘かにパワードスーツの改良に着手。こうして試行錯誤の末、驚異の攻防力と飛行性能を兼ね備えたパワードスーツ=“アイアンマン”を完成させる。

[オススメするタイプ]
・アメコミ!アメコミ!!
・ダウニー!ダウニー!!
・ちょ、おま、ファブロー!

[オススメできんタイプ]
・何であんなスーツで目立つのに戦うの?
・結局何もかも有り得ないじゃん
・ヒーローは若くてピチピチじゃなきゃダメ!

前述したように、蝙蝠様と共通点の多い鉄男さん。しかし絶っっっっ対に実際ご対面したら気が合わないであろう。「ああどうも、お噂はかねがね」「いやいやこちらこそ」とにこやかに挨拶しながら、お互い「何ていけすかない!」「スゲーしんきくせー!」と思っていそうな大富豪二人。ブルース坊ちゃんと違うところを述べさせていただくと、坊ちゃんは周囲のおじちゃん達が甘やかしまくってスーツや武器を調達してくれるけど、スターク氏は自分で作っちゃうというところでしょうか。あと、坊ちゃんはプレイボーイに見せかけた純愛坊やだけど、スターク氏は「女いなかったら死ぬ!」とか真顔で言いそうなとってもダウニー真性だってことですね。

ダウニーが演るからこその説得力、なところが多々あって、その点『インクレディブル・ハルク』と同じでアメコミに演技派を!というのが成功していると感じる。冒頭からひしひしと感じるいけすかないのが魅力のカリスマ性!!そうかよ双子だったのかよチクショー!(見てなきゃわからない)
まあそんな彼もテロリストに捕まって、トンデモ自爆装置に近いものを取り付けられてしまうわけですが。しかしあのテロリストたちはもっと早く何かがおかしいことに気づくべきだと思われ。どう見たってスタークさんはミサイルとは違う何かを作っているだろう!科学者がやってはいけない最もたることです、結果を見て条件を合わせようとするとは。(別にテロリストは科学者ではない)
そこで出会った囚われの教授の結末はあまりにも哀しい。しかし彼は最初からあれを予期し、そのつもりで動いていたような気もする。たぶんこうなるだろうな、ああやっぱりこうなった、これでいいんだよ…という。実際あんなことになったら一生引きずりそうですが、そこはメリケン的だよね。あれ絶対思いだしてもいないぜ。

何と言うか、スタークさん的にはきっちり仇はとったぜ!的な行動もしてるつもりなんでしょうが、あれはこういう映画に言うのも何だけど解せないですわな。あのときはいいよ?子供もパパもママも助かって、それでいいよ?たださ、また襲われても今度はアイアンマンはいないわけで。「この前はよくも抵抗してくれたな!」と、更なる凄まじい復讐を受ける可能性だって高いわけで。
そう考えると、まったく本当にパクス・アメリカーナだなと思うわけです。ワーイ助けたぞ俺はヒーローだ!じゃあ後は頑張ってね!!みたいな。助ける側はたった一度の施しで満足するだろうけど、現実としてはそればもっともっと悲劇を引き起こすことの方が多いのに。

こういう映画であれこれ言ってても仕方ないのはわかってるので、話しを戻すとグウィネスが久しぶりに可愛いですな!(一気に下世話に)秘書萌えの人達にはたまらんのではないか。スターク氏のような人は、大抵が有能だと認めた女は「女」ではないという最低限の職業倫理(手は出さない)(というかその時点で意識外)がありそうなので、まったくグウィネス演じるペッパーの魅力に気づいていなさげなこれまでがありありと見える。何で気づかないんだよ!可愛いじゃねぇかよ!トニー・スタークにもハートがあるんだよ!!
しかし前々からグウィネスは派手顔ではないのでシンプルなのが似合うな秘書顔だよなと思っていたので、夢が叶いました(何の)。ありがとうアイアンマン。

監督はコメディアンでもあるジョン・ファブロー。ええと、『ザスーラ』撮った人で、『デアデビル』でマードックの相棒フランクを演じてた人…です。どうも彼がひょっこり顔を出すと、どの映画でも「ファブローキタ!!」と笑ってしまうのだが、今回もあんなに出なくてもいいんじゃないのキミ。体格はいいのですが、顔が致命的にボディーガードっぽくないと思うんですがね…。ちなみに「アメリカのバーガーが食いたいんじゃ!」とスターク氏がワガママを言って彼に買ってこさせるシーンは、どう見てもスポンサー関連でしたね。バーガー大写しすぎ。

相棒、といえば忘れちゃいけない!テレンス・ハワード演じるローズ!なの…ですが。
実はこの感想を長らく書かなかったのは、『アイアンマン2』やるんだってイェー!な気持ちから、入ってくるニュースがほぼどん底だったので意気消沈していたこともあるのです…。一番大きなどん底は、アイアンマンファンからも大好評だったテレンスが、次回作から下ろされてしまったこと。(契約もしていたのに!)詳しくは避けますが、マーベル側が「契約なんて仮だよ」「テレンスがワガママ言ったんだよ」とか散々こいてたのも意気消沈です。次回ではローズがもっと大きな役柄になる予定だったので、ものすごく残念。後釜はドン・チードルなんですが…うん、彼は好きだけどなんか違わないかなあ…。
でもまあ気を取り直して今回の感想で行くと、テレンスはものすごくよかったです。スターク氏に振り回されながらも、彼のことが好きなのも伝わってくるし、お役所精神にも染まってない。スターク氏の秘密基地でパワードスーツ・プロトタイプを見て「次回のお楽しみだぜ」と呟くシーンはもうウハウハでしたな!キャラ的に原作ファンは知ってることですが、ローズはやがてアイアンマンと同じく「ウォーマシン」と名乗るヒーローになる存在なので、この台詞はとても笑えると同時に次回作に期待を抱かせるもの、だったの…ですよ…(またへこんできた)
だいたいマーベル(製作元)はドケチでして、それというのも「観客は役者を観に来るのではない、ヒーローを観に来るのだ」という考えだからなんですね。大金払って有名役者に頼まなくたって、客は来るんだよ!と言っているのです。一理あります。こういうヒーロー物は、確かにある意味中の人よりも役柄そのものがアイコンです。でも、だからって誰でもいいってことじゃねえだろう客も役者も馬鹿にしてんのか!!
マーベルはとにかく金を出さず、一度は「アイアンマン2」からダウニーもファブローも降板しかけたくらいです。それは何とか回避しましたが、マーベル・ワールドで重要な役を務める筈だったサミュエル・L・ジャクソンも「今のままじゃ無理!」と降板してしまうし、次々決まってた役者も別の映画に行ってしまうし、テレンスはいないし…(どんどんへこんできた)マーベルの思惑通りに2作目もそりゃ観に行っちゃうだろうけど、でも腑に落ちないんだよオヤジもう一杯!(赤提灯のイメージで)

でもこの映画は面白いです。男の子の夢が詰まってると思うよ。少年の心を持つ皆さんは大興奮間違いなしなんだぜ!絶対「大きくなったらアイアンマンになりたい!」と思う子いると思う。だってほら、少なくともハルクにはなりたくないと思うけど…これは憧れるだろう。何ていうか、同じ金持ちでも蝙蝠様はしんきくさいからさあ。
でも飛ぶ姿だけは蝙蝠様の方がカッコイイ…かな。いや、正確に言うと飛ぶ準備のところね。わかりますよ、アイアンマンの手のひらには重大な方向制御の部分があるってことは!でもあれはどう見てもキューピーさんポーズではないのか。3分クッキングの音楽が脳内で流れるのをどう止めればいいのか…!

本編終了後に出る字幕の不粋さに、ポップコーン持ってたら画面に投げつけてたところでした。そのくらい日本に絶望した。何だあれは。でも、最後まで見た方がいいんだぜ…!

ところでジェフ・ブリッジスさんはいつの間にハゲたんだろうと思ったら、役に合わせて剃ったんだそうで一安心。(何がだ)別に剃らなくてもいいよ!と言われてガッカリして剃っちゃったって、役者魂と好奇心としては素晴らしいと思いますが、元に戻ることを祈ります。ほら、役者魂で毛を抜いてその後(中略)な人がいるじゃないですか。違うよジュード・ロウだなんて言ってないよ!でもあの人最近鶴瓶師匠に似てるよね(頭が)
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